トマトは、私たちの食卓に欠かせない食材の一つですが、その健康への驚くべき効果はあまり知られていません。
この記事では、トマトに含まれる栄養素とそれが私たちの身体に及ぼす効能について掘り下げていきます。
トマトに含まれる栄養と効果・効能の驚くべき効果
リコピンとβカロテンのパワー
トマトの赤い色の源はリコピン(リコペンとも)と呼ばれるカロテノイド(天然色素成分)です。リコピンは強力な抗酸化作用を有しており、心臓病や一部のがんのリスクを減らすと言われています。
また、トマトにはβカロテンも豊富に含まれており、体内でビタミンAに変換されることで、視力の保護や免疫機能の強化に寄与します。
ビタミンCの健康効果
トマトにはビタミンCもたっぷり含まれています。ビタミンCは、一般的に知られるとおり、肌の健康を維持するほか、風邪の予防にも役立ちます。
カリウムの重要性
トマト100gあたり210mgのカリウムが含まれています。カリウムには体内の余分なナトリウムを尿として排せつする作用があるため、むくみや高血圧の予防・改善効果が期待できます。
トマトを食べ過ぎると起こる身体への影響
トマト過多で体が冷える?
トマトは身体を冷やす食品です。(南米の暑い地域が原産のため。)冷え性の方は過剰な摂取にご注意ください。
消化不良のリスク
トマトの過剰な摂取は、胃腸の不調を引き起こす可能性があります。これは、トマトの皮が消化吸収されない食物繊維で構成されているからです。気になる時は、湯むきして皮を取りのぞいたり、加熱して食べるのがおすすめです。
トマト過剰摂取と胆石・結石の関係
一部の研究では、トマトに含まれるシュウ酸が尿路結石や胆石の原因となる可能性を指摘されています。カルシウムと一緒に取ることで、シュウ酸の吸収を減らすことが報告されており、カルシウムを多く含む乳製品や大豆製品の豆腐、小魚などと合わせて調理することもおすすめです。
手や足の裏が黄色くなる?
カロテンの過剰摂取により、手や足の裏が黄色くなる現象が起こることがあります。(みかんやオレンジなどの柑橘類でも同様の症状が起きます。)人体には無害ですが、摂取量を見直すサインかもしれません。
トマトの過剰摂取とかゆみ・じんましんの関連性
トマトを食べると、かゆみやじんましんなどの症状が現れる場合があります。これは、食物アレルギーではなく、トマト中のアセチルコリンが直接作用して引き起こされる仮性アレルゲンの症状です。
食物アレルギーとは異なり、毎回症状が出るわけではありません。もしトマトを食べた時に不快な感覚を覚えた場合、早めに医師の診断を受けることをおすすめします。
1日に摂取すべきトマトの目安量は?
トマトの摂取目安量は個人差がありますが、成人の場合、1日あたり120g程度のトマトを摂取することが推奨されています。これはトマト1/2~1個程度に相当しますので、トマトの適量は毎日1個と覚えておきましょう。 ミニトマトは1つ10~13gのため、7~9個程度を目安にするといいでしょう。
ただし、妊婦や授乳中の女性、年配者、また特定の疾患を抱えている人は、医師や栄養士に相談することをおすすめします。
日常でのトマトの楽しみ方│簡単トマトレシピ3選
トマトを使った簡単で美味しいレシピを3つご紹介します。これらのレシピは、忙しい日の食事にもぴったりで、トマトの栄養を手軽に楽しむことができます。
1. トマトとモッツァレラのカプレーゼ
材料(2人分):
- トマト(中)...2個
- モッツァレラチーズ...100g
- バジルの葉...適量
- オリーブオイル...大さじ2
- 塩...少々
- 黒こしょう...適宜
作り方:
トマトはスライスし、モッツァレラチーズも同様にスライスする。
皿に交互にトマトとチーズを並べ、バジルの葉を上に散らす。
オリーブオイルをかけ、塩と黒こしょうで味を調える。
2. トマトと卵の中華風炒め
材料(2人分):
作り方:
トマトは乱切りにし、卵はよく溶いておく。
フライパンにサラダ油を熱し、溶いた卵を入れて大きくかき混ぜながら半熟状に炒め、一旦取り出す。
同じフライパンにトマトを入れ、塩、砂糖、鶏ガラスープの素を加えて中火で炒める。
トマトが柔らかくなったら卵を戻し入れ、さっと混ぜ合わせる。仕上げに青ねぎを散らす。
3. トマトの冷製パスタ
材料(2人分):
作り方:
スパゲッティをパッケージの指示に従って茹で、冷水で冷やして水気を切る。
トマトは角切りにし、ガーリックはみじん切りにする。
ボウルに冷やしたスパゲッティ、トマト、ガーリック、オリーブオイル、塩を入れてよく混ぜる。
皿に盛り付け、バジルの葉とパルメザンチーズを上から散らす。
これらの簡単トマトレシピは、トマトの鮮やかな色と味わいを最大限に楽しむことができます。ぜひ、試してみてください。